8月26日から28日にかけて、環境農政常任委員会で北陸3県(石川県、富山県、福井県)へ県外調査に参りました。
1日目は中能登町の鹿島中部クリーンセンター(バイオマスメタン発酵施設)にて下水道施設で出る汚泥をバイオマスで活かす取り組み、
2日目は富山県庁・富山県環境科学センターにて公害県だった富山県の環境回復の取り組みや海を守る取り組み、
3日目は福井県の農公益社団法人ふくい農林水産支援センターにて農林漁業の取り組み
を視察しました。
中能登町は能登半島の中間、実は去年すぐ近くに来ていました。中能登トレジャートレイルというイベントを行っていることで事前に知っていました。町長以下出迎え頂き、主に課長さんに施設の概要と案内を頂きました。施設は汚泥をメタンガスに変えるわけですが、小規模にどう稼働しているのかが気になっていました。郡部や山間地ではこのような小規模施設が今後必要と感じます。
富山県環境科学センターでは様々な環境の数値を計測しており、河川の水質はどれも基準を満たしているということでした。富山ではイタイイタイ病など公害を引き起こしたため環境に対する姿勢を感じることができました。他に印象的だったのは、温暖化の影響で降雪の時期が遅れたり、雪の降る期間が短くなっていること。また立山を擁する富山では連峰がはっきり見えますが、現在と数十年後の市内からみた季節の移り変わりが、海水温上昇とともに数値のデータで温暖化の影響が出ていること。
昨日「温暖化によりアルプスのライチョウが絶滅するだろう」という記事を新聞で読んでいましたが、山岳の環境も変わりつつあります。最近ではピレネー山中でマイクロプラスチックが雨に含まれているというような記事を見かけており、海抜0から3000mまでの山岳県の今後も気にしていきたいと思います。
富山ではゴミ拾いアプリピリカを使用しています。神奈川県内でも横浜市での使用の例がありますが、市民の意識向上に貢献するものです。途中富山湾を見ましたが、世界で最も美しい湾クラブに加盟し、海はとてもきれいでした。太平洋にない綺麗さを感じ、いつまでも同じ風景を維持するため様々な努力が必要ですね。
農公益社団法人ふくい農林水産支援センターでは農林漁業の取り組みで訪れましたが、気になったのは集落単位で農業や林業が営まれている点です。コミュニティ林業と調べるだけで福井県のHPが出てきますが、このような集落を単位にする林業はもう少し具体的に現場でも見たいと思いました。他に自伐型林業の研修を県で行っています。今後もう少し調べてみたいと思います。
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