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執筆者の写真圭介 佐藤

共生社会推進特別委員会 県内調査

11月24日(水)ともに生きる社会かながわ憲章、障がい者施策の推進について調査するため、「県立中井やまゆり園」及び「社会福祉法人同愛会 てらん広場」を訪問しました。


午前は中井町にある県立「中井やまゆり園」へ。 中井やまゆり園では自室に外から鍵を20時間以上かけられて生活している利用者がいられて、常態化しているとの報道がありました。 一方、県や県議会では総力を挙げて、ともに生きる社会を掲げ、共生社会の実現に向けて福祉のあり方を見直し、当事者目線に立った福祉サービスを目指しています。 その点から、各施設の状況を伺って参りました。 園長から改善に向けた取り組みのご報告を受け、私からは地域移行に向けた取り組みなどを伺いました。


幹部の方をはじめ、利用者との外出機会は、多くとられているとのことです。 県では福祉施設における地域移行の取り組みを進めていますが、中々進んでいない実態もあります。 このあとのてらん広場の事例も見て考えても、県立施設も、利用者が社会と交わる場として、地域に出る場など多く作り出していくことが必要だと思いました。



午後は保土ヶ谷区にある「社会福祉法人同愛会 てらん広場」へ。

知事もたびたび訪れている施設で、当事者目線を強く意識されている施設です。


11月16日に行われた芹が谷やまゆり園開所式では、黒岩知事から『当事者目線の障がい福祉実現宣言』が発表されています。


「当事者目線の障がい福祉実現宣言」県HPはこちら


大川所長よりご説明を受けました。

「てらん広場」は、施設が戸建の家のように独立して建ち並ぶ一般の家のような障害者支援施設です。


近くの白山高校が通学の途中に施設の歩道を歩いているなど、オープンな雰囲気の施設で、高度障害の方でも施設内は施錠などもなく、陶器の食器などが使用されており、一般家庭となんら変わりません。温かさもある施設です。


また、29年間で300名の利用者が地域移行が進められているとのこと。

県営施設では3年間で10名ほどですから、その実績が分かると思います。



その取り組みやポイントは、


■入所時に本人の目標などを明確に確認し、充分な時間を取って約束してもらうこと

■職場と住むところをしっかりと分けて、自分にあった仕事を通して、日々の生活の充実や出会いによって自信をつけること


などです。


てらん広場にはやまゆり園からも来られた利用者もおり、生活が改善された方もいます。中には車イスを使用されていたが歩き、作業に参加できるようになった方もいます。


日中は作業をされて外出されているため、利用者を見かけることがありませんでしたが、動画の中で生き生きと作業や生活をされている姿が印象的でした。


施設として周辺地域への社会貢献も行っています。

近くに千丸台団地がありますが、高齢化率も高まっており、ごみ出しや配食等見守り支援活動も行っています。



県として取り組む当事者目線の障がい福祉を進め、地域移行や地域の理解を進めるために、今後も取り組んでいきます。



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